私が所持している、或いは所持を検討している株主優待銘柄を解説し、併せて売りか買いか、或いは中立かの投資判断をするシリーズの第3回目です。
今回は、グンゼ(3002)について解説してみます。
グンゼ(3002)の株主優待で貰えるもの
グンゼ(3002)では、株主優待として、30%割引になるカタログが貰えます。3月の優待ではカタログだけ。
9月の優待では、加えて商品かポイントが貰えます。
カタログは郵送で届きます。カタログ価格より30%引きですか。ふむふむ。
グンゼ(3002)株主優待カタログのツッコミどころ2つ。
①全員同じ値段になるので、最初から30%OFFの値段を書いておいてはダメなの?
②申し込み方法は電話・FAX・郵送。なんでネットがないねん?
とはいえ、POLOのトランクスが送料込みで約700円。
必要なものカタログにあれば、お得に購入できますね。
グンゼの株主優待は、株主優待の種類を、自社製品、自社サービス、自社金券、他社金券、他社製品・サービスに分類すると、自社製品に該当します。
グンゼ(3002)株主優待の転売可否と売却価値
グンゼ(3002)の株主優待は、転売して換金することができるのでしょうか。
グンゼ(3002)の株主優待は、上記のようにカタログですので、残念ながら売却するというものではないですね。
株主優待の金銭的な価値としては低いと評価せざるを得ません。
グンゼ(3002)の取得費用(株価と必要株数)
グンゼ(3002)の株主優待を受け取るための取得費用はどの程度必要でしょうか。現物株の購入費用のみを考慮します。
21/05/28 時点のグンゼ(3002)の株価
4,365↓C
(21/05/28 15:00) 前日比 +10 (+0.23%)
グンゼ(3002)の株主優待を受け取るために必要な株数は、100株です。よって、最低取得費用は、436,500円です(21/05/28 現在)。
優待内容名 | 優待獲得株数 | 備考 | |
---|---|---|---|
(1)自社商品(肌着・パジャマ・靴下)または (2)「GUNZEクーポン」のポイント付与 (1)2,000円相当または(2)2,000ポイント | 100株以上 | 9月のみ 3年以上5年未満継続保有の場合は1.5倍、 5年以上継続保有の場合2倍 | |
(1)4,000円相当または(2)4,000ポイント | 300株以上 | ||
自社通販カタログ掲載商品30%割引 | 100株以上 | – |
グンゼ(3002)株主優待の廃止や改悪のリスク
株主優待には、廃止や改悪がつきものですが、グンゼ(3002)の株主優待ではこのようなリスクが大きいのでしょうか。
株主優待の内容が廃止又は悪い方向に改正される可能性が高いかどうか、当サイト独自の基準で点数化してみます。
グンゼ(3002) | リスク点数 | 備考:採点基準 |
---|---|---|
企業業績 | 0 | 減益+1 赤字+3 <21.3:2.1M><22.3:3.8M> |
優待費用 | 0 | 優待内容:自社金券+1 他社金券+3 |
優待利回り | 0 | 4%以上+1 , 6%以上+2 |
株主数 | 1 | 10,000人以上+1 <20.9:2.1万人> |
その他 | 0 | 社会情勢悪化など+1 |
評価 | 1 | 10点満点.高得点ほどリスク大 |
企業業績は、業績が悪くなるほど株主優待を縮小しようとする傾向があります。
優待費用は、金券類は費用がかさむ傾向があり、特に、他社にお金が流れる株主優待は縮小されやすくなります。
優待利回りが高すぎる銘柄は、優待が過剰である可能性があり、是正される可能性が高まります。
株主数は、上場維持のためにある程度の人数が必要ですが、多くなりすぎると優待費用がかさみます。
グンゼ(3002)についての株主優待の廃止・改悪リスクは、10点満点中、1点です。
グンゼ(3002)株主優待は、廃止又は改悪されるリスクがかなり低いと判断します。
ただ、現状の株主優待の内容に満足できるかというと、イマイチですね。
むしろ、株主優待の内容が改善されることを期待したい銘柄です。
グンゼ(3002)の株主優待を考慮した投資判断
グンゼ(3002)に対して株主優待を考慮して投資すべきかどうか、みなさんはどのように評価されますでしょうか。
グンゼ(3002)に対して、売り、中立(売ってもよい、現状維持、買ってもよい)、買い、の何れか1つを選ぶならば、中立(買ってもよい)、と判断します。やや強気です。
グンゼ(3002)には、長所として、下記項目が挙げられます。
しかし、グンゼ(3002)には、短所として、下記項目が挙げられます。
このような長所と短所を考慮して、総合的に上記結論に至りました。
グンゼ(3002)に対する感想
最後に、グンゼ(3002)に対する個人的な感想です。
グンゼ(3002)は、地元関西の企業で堅実な経営をしているため、長期投資の対象として、かなり前から端株だけ買って、買いのチャンスを待っていました。そして、2020年にようやく単元株を購入しました。
端株の所持期間も長期保有の期間に算入されますので、株主優待はお得に獲得できました。
グンゼ(3002)株価の価値は6,000円までは上昇余地があると見ています。ただ、優待の内容にお得感はないので、株主優待を目的としない純投資の対象ですね。
株主優待については、高齢者の株主を考慮しすぎていると感じます。ネット通販対応にする、購入できる商品の種類(若者向けの商品)を増やす、など、使い勝手の面で改善されると、価値が高まりそうです。
みなさんも、ご自分に最適な銘柄に投資して、株主優待を楽しみつつ、企業を応援しましょう。