私が所持している、或いは所持を検討している株主優待銘柄を解説し、併せて売りか買いか、或いは中立かの投資判断をするシリーズの1回目です。これから記事を増やしていく予定ですのでご期待ください。
今回は、日本たばこ産業(2914)、JTについて解説してみます。
日本たばこ産業(2914)の株主優待で貰えるもの
日本たばこ産業(2914)では、株主優待として、自社製品(グループ会社の製品を含む)が貰えます。
優待品は、ほぼ食料品のみ。いろいろ選択できましたが、今回は、ラーメンとカレーを選択しました。
殺風景な段ボール箱が宅配便で到着します。段ボールの中にはさらに段ボール箱が2つ。
24食分のカップラーメンを積み上げると、なかなかの量になります。一方でカレーは7食分のみ。ちょっと物足りないかな。
ちなみに上の写真は1000株の株主優待品です。7,000円分の商品と書いてありますが、感覚的には4,000円~5,000円というように思えます。送料分が差し引かれているのでしょうかね。
ラーメンとカレーは、同日の別便で到着しました。
カップラーメン、かなり美味ですよ。
売り方を工夫すればもっと業績が上がりそうなのになぁ。
日本たばこ産業(2914)株主優待の転売可否と売却価値
日本たばこ産業(2914)の株主優待は、転売して換金することができるのでしょうか。
転売禁止の表示はありませんが、日本たばこ産業(2914)の優待品は、食料品なので、転売に適しているとは言えません。売却して利益を出したいのであれば他の銘柄を選んだ方が良いでしょう。
日本たばこ産業(2914)の株主優待の売却価値は0としておきます。(オークションで売却する人もいますが・・・)
自家消費する分には、優待相当額の6割から7割の価値かと思います。
日本たばこ産業(2914)の取得費用(株価と必要株数)
日本たばこ産業(2914)の株主優待を受け取るための取得費用はどの程度必要でしょうか。現物株の購入費用のみを考慮します。
2021年5月21日15時時点の日本たばこ産業(2914)の株価
現在値 | 2,172.5↑C (21/05/21 15:00) | 前日比 -8.5 (-0.39%) |
優待内容は以下になります。
優待内容名 | 優待獲得株数 | 備考 |
---|---|---|
自社および自社グループ会社商品(食品等) 2,500円相当 | 100株以上 | 1年以上継続保有した株主のみに贈呈 寄付選択可 |
4,500円相当 | 200株以上 | |
7,000円相当 | 1,000株以上 | |
13,500円相当 | 2,000株以上 |
日本たばこ産業(2914)の株主優待を受け取るために必要な株数は、100株です。よって、取得費用は、217,250円です(2021年5月21日現在)。
詳細は、日本たばこ産業のウェブサイトを参照してください。
日本たばこ産業、株主優待のページのリンクはこちら
日本たばこ産業(2914)株主優待の廃止や改悪のリスク
株主優待には、廃止や改悪がつきものですが、日本たばこ産業(2914)の株主優待ではこのようなリスクが大きいのでしょうか。
株主優待の内容が廃止又は悪い方向に改正される可能性が高いかどうか、当サイト独自の基準で点数化してみます。
日本たばこ産業(2914) | リスク点数 | 備考:採点基準 |
---|---|---|
企業業績 | 1 | 減益+1 赤字+3 (310B<20>→240B<21>) |
優待費用 | 0 | 優待内容:自社金券+1 他社金券+3 |
優待利回り | 0 | 4%以上+1 , 6%以上+2 |
株主数 | 1 | 10,000人以上+1 (609,497名<20.12>) |
その他 | 1 | 社会情勢悪化など+1 |
評価 | 3 | 10点満点.高得点ほどリスク大 |
企業業績は、業績が悪くなるほど株主優待を縮小しようとする傾向があります。
優待費用は、金券類は費用がかさむ傾向があり、特に、他社にお金が流れる株主優待は縮小されやすくなります。
優待利回りが高すぎる銘柄は、優待が過剰である可能性があり、是正される可能性が高まります。
株主数は、上場維持のためにある程度の人数が必要ですが、多くなりすぎると優待費用がかさみます。
日本たばこ産業(2914)についての株主優待の廃止・改悪リスクは、10点満点中、3点です。
日本たばこ産業(2914)株主優待は、廃止又は改悪されるリスクが比較的低いと判断します。
当分は優待が縮小される可能性は低そうです。ただ、株主数が極端に多い(約61万人)というのは、リスク要因ではあります。
日本たばこ産業(2914)の株主優待を考慮した投資判断
日本たばこ産業(2914)に対して株主優待を考慮して投資すべきかどうか、みなさんはどのように評価されますでしょうか。
私は、日本たばこ産業(2914)に対して、売り、売ってもよい、現状維持、買ってもよい、買い、の何れか1つを選ぶならば、中立(売ってもよい)、と判断します。やや弱気です。
日本たばこ産業(2914)には、長所として、下記項目が挙げられます。
しかし、日本たばこ産業(2914)には、短所として、下記項目が挙げられます。
このような長所と短所を考慮して、総合的に上記結論に至りました。
日本たばこ産業(2914)に対する感想
最後に、日本たばこ産業(2914)に対する個人的な感想です。
日本たばこ産業(2914)は、コロナショックで株価が下がったときに購入した銘柄で、今回初めて株主優待を受け取った銘柄です。
株価の上昇がそれほど期待できないことから現状では買い増し購入することはなさそうです。しかし、潤沢な資金を利用して、医薬品の分野への投資を拡大するなど、将来が期待できるようになれば、さらに買い増そうかと思います。
みなさんも、ご自分に最適な銘柄に投資して、株主優待を楽しみつつ、企業を応援しましょう。