私が所持している、或いは所持を検討している株主優待銘柄を解説し、併せて売りか買いか、或いは中立かの投資判断をするシリーズの第4回目です。
今回は、ビックカメラ (3048)について解説してみます。
ビックカメラ (3048)の株主優待で貰えるもの
ビックカメラ (3048)では、株主優待として、買物優待券(商品券)が貰えます。
ビックカメラ (3048)の株主優待券は、自社製品、自社サービス、自社金券、他社金券、他社製品・サービスのうちの、自社金券に該当します。
株主優待券は、ビックカメラ・ソフマップの店舗で利用できるほか、ビックカメラ.com、楽天ビック(楽天市場)の通販サイトでも利用できます。通販サイトでの利用の場合、郵送する必要があるため、少々コストがかかります。
とはいえ株主優待券の使いやすさは良好です。
ビックカメラ (3048)株主優待の転売可否と売却価値
ビックカメラ (3048)の株主優待は、転売して換金することができるのでしょうか。
私はちょくちょく転売しちゃいます。人気の商品券ですので、比較的高価で買い取ってもらえます。
なお、ビックカメラの株主優待券に転売禁止の表示はありませんが、ビックカメラ (3048)の株主優待を売却する際には自己責任でお願いします。
2021/06/04時点のアクセスチケットさんの情報
ビックカメラ (3048)の株主優待の買い取り額
ビックカメラ(1,000円) 1枚 ¥930 (額面の93%の価格です。)
ビックカメラ (3048)の取得費用(株価と必要株数)
ビックカメラ (3048)の株主優待を受け取るための最低取得費用はどの程度必要でしょうか。現物株の購入費用のみを考慮します。
2021/06/04時点のビックカメラ (3048)の株価
現在値 | 1,109↑C (21/06/04 15:00) | 前日比 -2 (-0.18%) |
ビックカメラ (3048)の株主優待を受け取るために必要な株数は、100株です。よって、最低取得費用は、110,900円です(2021/06/04現在)。
下記のように2年以上の継続保有で年間5,000円分の商品券が獲得できます。
優待内容名 | 優待獲得株数 | 備考 |
---|---|---|
買物優待券(1,000円)1枚 | 100株以上 | (8月のみ) ※1年以上保有の株主は1枚追加 2年以上保有の株主は2枚追加 |
2枚 | 500株以上 | |
5枚 | 1,000株以上 | |
25枚 | 10,000株以上 | |
買物優待券(1,000円)2枚 | 100株以上 | (2月のみ) |
3枚 | 500株以上 | |
5枚 | 1,000株以上 | |
25枚 | 10,000株以上 |
ビックカメラ (3048)株主優待の廃止や改悪のリスク
株主優待には、廃止や改悪がつきものですが、ビックカメラ (3048)の株主優待ではこのようなリスクが大きいのでしょうか。
株主優待の内容が廃止又は悪い方向に改正される可能性が高いかどうか、当サイト独自の基準で点数化してみます。
スマホで下記の表が見ずらい場合、スマホを横向きにしてご覧ください。
ビックカメラ (3048) | リスク点数 | 備考:採点基準 |
---|---|---|
企業業績 | 0 | 減益+1 赤字+3 <20.8>5.5M<21.8>7.1M |
優待費用 | 1 | 優待内容:自社金券+1 他社金券+3 |
優待利回り | 1 | 4%以上+1 , 6%以上+2 |
株主数 | 1 | 10,000人以上+1 <20.8:256,028名> |
その他 | 1 | 社会情勢悪化など+1 <株主数が多すぎる> |
評価 | 4 | 10点満点.高得点ほどリスク大 |
企業業績は、業績が悪くなるほど株主優待を縮小しようとする傾向があります。
優待費用は、金券類は費用がかさむ傾向があり、特に、他社にお金が流れる株主優待は縮小されやすくなります。
優待利回りが高すぎる銘柄は、優待が過剰である可能性があり、是正される可能性が高まります。
株主数は、上場維持のためにある程度の人数が必要ですが、多くなりすぎると優待費用がかさみます。
ビックカメラ (3048)についての株主優待の廃止・改悪リスクは、10点満点中、4点です。
ビックカメラ (3048)株主優待は、廃止又は改悪されるリスクが中程度と判断します。
とにかく株主数が多く、優待費用がとんでもない額になっていると予想できます。よって、業績が悪化した場合、優待内容が変更される可能性が高まると予想します。
ビックカメラ (3048)の株主優待を考慮した投資判断
ビックカメラ (3048)に対して投資すべきかどうか、皆さんの評価はどうでしょうか。
ビックカメラ (3048)に対して、売り、中立(売ってもよい、現状維持、買ってもよい)、買い、の何れか1つを選ぶならば、中立(売ってもよい)、と判断します。やや弱気です。
優待の改悪が無いと言い切れるのであれば、中立(現状維持)(つまり売買しない)でも良いと思いますが、優待が改悪されたときの株価の下落が大変なことになりそうですので、チャンスがあれば売ってもよいと判断します。
ビックカメラ (3048)には、長所として、下記項目が挙げられます。
しかし、ビックカメラ (3048)には、短所として、下記項目が挙げられます。
このような長所と短所を考慮して、総合的に上記結論に至りました。
ビックカメラ (3048)に対する感想
最後に、ビックカメラ (3048)に対する個人的な感想です。
ビックカメラ (3048)は、投資を始めたばかりのときに購入しているため、10年以上の長きわたりお世話になっている銘柄です。
その間、粉飾決算事件やリーマンショックで株価が暴落したこともありましたが、現在は株価も当時の数倍になり、長期保有していて良かったと思っています。売りたくないなと思いつつ・・・
株主優待が改悪されないことを祈るのみです。
みなさんも、ご自分に最適な銘柄に投資して、株主優待を楽しみつつ、企業を応援しましょう。